■レバレッジとは
FXの特徴として、自分の投資資金にレバレッジをかけられることが挙げられます。
レバレッジとは、「leverage」のことで、直訳すると「梃(てこ)」のことです。
自分の資金(保証金)を元に、借り入れをして、より大きな金額を投資するようなイメージです。
株式投資でいうところの信用取引と似たようなものです。
レバレッジの倍率は、サービス提供会社によって変わりますが、最大10倍〜20倍くらいが多いように感じます。中には、最大100倍以上(1万円で100万円分の取引可!)という会社もあったりします。
(ちなみに、株式投資の信用取引は約3倍です。)
例えば、レバレッジをかけると、1万米ドルを1万円の証拠金で買えるようになったりします。
この場合、為替レートが1米ドル=115円だとすると、1万米ドル=115万円となり、
1万円の証拠金で買った場合は「レバレッジ115倍」となります。
逆に、証拠金が115万円の状態で1万米ドル買うと、この場合は「レバレッジは1倍」となります。
レバレッジ1倍の場合、外貨預金とほぼ同じ状態だということができます。
レバレッジを上げると、その分買うことができる金額が増えるのですが、増える分だけ、為替差損益の影響を受けることになります。
レバレッジが2倍だと、損益も2倍、10倍だと損益も10倍になります。
同様に、スワップ金利も2倍になります!
たとえば、米ドルの金利が5%だとすると、レバレッジ2倍で米ドルを買うと、元金に対して、10%の利息が付くことになり、レバレッジ10倍だと元金に対して50%もの利息が付くことになります。
損益2倍、10倍、金利も2倍、10倍といいことずくめのように見えますが、レバレッジは使い方によっては諸刃の剣となります。
例えば、レバレッジ10倍の時に、10%レートが動いたとすると、その10倍なので、100%(つまり2倍)の損益が発生することになります。
100%の損益ということは、プラス方向に働けば資金が2倍になり、マイナス方向に働けば資金がゼロになることを意味します。
プラスに働く分にはレバレッジはすばらしい道具となるのですが、マイナスに働くととても恐ろしい道具となり得ますのでご注意ください。
このレバレッジの使い方がFXでは重要になってきます。
月100万円の金利を得る為には、毎日約33,333円のスワップ金利が必要なわけですが、
USD/JPYの場合、スワップ金利を仮に1万ドルあたり150円/日だと仮定して考えた場合、以下のようになります。
33,333÷150=222.22
となるので、約223万ドルが必要になります。
223万ドル×150円=334,500,000
となりますので、計算上、日本円で約3億3千4百50万円あれば、1ヶ月に100万円の金利を得ることができます!!
しかし、そんなに元金があったら苦労してないわけで。。。
そこで、レバレッジという魔法の道具の登場です。
それぞれのレバレッジ倍率で必要な証拠金金額を計算すると下記のようになります。
倍率 必要な証拠金 0になり得る変動幅
1倍 334,500,000 100.0%
2倍 167,250,000 50.0%
5倍 66,900,000 20.0%
10倍 33,450,000 10.0%
15倍 22,300,000 6.6%
20倍 16,725,000 5.0%
30倍 11,150,000 3.3%
40倍 8,362,500 2.5%
50倍 6,690,000 2.0%
100倍 3,345,000 1.0%
レバレッジ100倍くらいにすれば、小額の元金でもあっという間に月100万円のスワップ金利を得ることができそうですが、100倍の場合、ほんの1%為替レートがマイナス方向に動いただけで、資金が無くなってしまう恐れがあります。
レバレッジを使うときは、自分がどれくらいの損失に耐えることができるかを見極めた上で使用しないと、あっという間に資金が底を着くリスクがあります。
例えば、レバレッジ1倍なら、1$=0円にならない限り、資金はゼロにはなりません。
しかし、10倍の場合、例えば1$=115円のレートが10%円高になった場合、1$=103.5円になってしまうと、資金がゼロになってしまいます。
1ドル103円というと、過去にあった為替レート水準ですし、十分考えられる範囲の円高です。
また、通常、103円になる前に、FX口座を開いている会社によって若干ルールは違いますが、損失が自分の証拠金の50%〜25%くらいになってくると、口座へ追加入金しないと強制的にポジションを決済されて損失が確定させられてしまいますので注意が必要です。
これからFXを始めよう、という方の場合、レバレッジの感覚に慣れるまでは、できるだけ低めのレバレッジ(1倍〜5倍以下)での取引から始めたほうが無難だと思います。
スワップ金利派としては、スワップ金利を受け取れるポジション(日本円売り)のポジションを取ることが多くなります。
その場合、円高になったら日本円売り、他通貨買い(例えばUSD/JPYを買う)、円安になったらその逆を行うことで、スワップ金利を受け取りつつ、為替差益の恩恵を受けることができます。
しかし、スワップ金利にこだわって、ドンドン円高が進んでいるときにもポジションを持ち続けると、スワップ金利以上に為替差損が膨らんでいきます。
2005年の円安トレンドの際、私はメインの投資対象を株式投資からFXに移したばかりだったのですが、為替差益が出まくって浮かれてしまい、どんどんポジションを追加していき、2005年12月の円高トレンド直前には元金の25倍程度のポジションを持っていて、12月中旬以降の円高で根こそぎ為替差損でそれまでの為替差益+スワップ金利を吹っ飛ばすことになってしまった経験があります。
その苦い経験を教訓に、現在はレバレッジは高くても10倍を超えないようにコントロールしています。
ただ、その時の水準で、予想していたよりも円高になっているような場合はそれよりちょっとレバレッジ高めにして突っ込んでみたりしています(^^;
ただし、その場合も、予想通りある程度円安になったら、買い増し分を決済したりして、レバレッジを落としたりしています。
これからFXを始める方ならなおさら、
「レバレッジは使い方によっては諸刃の剣」
ということを良く覚えていてください。
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