■スワップ金利派の利食い
スワップ金利派は、基本的にはポジション持ったら、ずっとポジションを維持して、スワップ金利をもらい続けるのが理想です。
しかし、どんどんポジションを追加していくと、レバレッジもそれに伴いどんどん上がっていって、ちょっとした為替変動で、スワップ金利など吹っ飛ばしてしまうくらいの為替差損を被ったりしてしまっては、何の為にスワップ派をやっているのかわからない状態になってしまいます。
レバレッジが低い(5倍以下くらい)状態であれば、ある程度の為替変動があってもスワップ金利をもらいながら耐えることができる可能性がありますが、それ以上のレバレッジをかけていると、少しレートが動くとかなり変動しますので、金銭的にも、心理的にもあまり落ち着いていられなくなってしまいます。
(レバレッジ10倍とかだと、1日で1月分のスワップ金利分の為替差損が出るなんて日常茶飯事になってしまうかと。。。)
なので、スワップ金利派とは言えども、ポジションをどんどん追加してレバレッジが高くなってきた場合は、利益確定(場合によっては損切)して、レバレッジを下げるという選択肢も有りだと思います。
ただ、下手なところで利食いしてしまうと、その後、ドンドン上昇していった場合、スワップ金利はもらえないし、得られたはずの為替差益ももらえないしで、なんだか損をした気になってしまいます。
そこで、トレイリングストップを上手く利用できれば、為替差益をできるだけもらいつつ、スワップ金利ももらえるようになります!
■トレーリングストップとは
トレーリングストップ(Trailing Stop)は、英語の「trail(引きずる、跡を追う)」の意味のように、逆指値注文をレートによって変えていく、というもので、逆指値注文を高値から一定の値幅で追尾していくようにするものです。
具体的には、USD/JPYを115円で買った場合、114円に最初の逆指値をいれておいたとして、レートが116円になったら、逆指値を115円に上げて、以後、レートが上がれば、その分損切りラインを上げていくような感じです。
(もちろん、逆指値を上げて行くと、途中から損切りではなく利食いラインとなっていきます。)
また、一度上げた逆指値は下には動かさず、レートが下がってもそのままにしておきます。
(そうでないと上げる意味があまり無いので。。。)
その後、やがてレートが下がってきたところで、利食いができる、という具合です。
レートがそのまま上げて行けば、逆指値もどんどん上に上がって行き、スワップ金利を受け取りつつ、為替差益も極力大きくできます。
上記を手動でやることももちろんできるのですが、FX会社の中には、「トレール注文」として、一度トレールの値幅を指定しておけば、あとはシステムで自動的に上記の逆指値の移動を行ってくれるところもあります。
この「トレーリングストップ(トレール注文)」を上手く使えば、ただのロスカットの為の逆指値よりも、為替差損を最小(最初に自分が決めた逆指値)にしつつ、含み益を確保しながらトレンドについていくことができます。
早すぎる利食いでガッカリすることも無くなりますし、遅すぎる損切りで痛い目にあうことも減ってくるはずです!
■トレーリングストップの注意点
・トレーリングストップを利用するときは、レートが思惑とは逆に動いた場合、逆指値のレートもそれに合わせて下げていてはダメです。(損切りになりませんから^^;
・どのくらいのトレール幅にすれば良いのかは、その時々の状況や、通貨ペアにもよりますので、いきなり本番で試してみるのではなく、少しレートの動きを見て、どれくらいのトレール幅を取れば良いのか検討しましょう。
(過去、私はまだトレールを良く理解していなかった時に、市場のレートに近づきすぎたトレール幅を設定してしまい、あっという間に損切りされてしまったりしたこともあったので。。。)
・トレール幅が狭すぎると、トレールの威力を発揮する前に少し下に振れたら損切りされてしまいますので注意が必要です。
・逆に、トレール幅が広すぎても、高値からの下落幅も大きくなるので、確保できる利益が少なくなってしまいます。
上手く使えば、トレーリングストップはかなり有効な手段となると思いますので、私も上手く使って、月100万円のスワップ金利を達成するべく頑張ります♪
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